余暇・趣味

推し活のすゝめ?

推し活のすゝめ?

回復に向かうための四つの行い

  • リラックス: 心と体をゆっくりさせる
  • コントロール: どのように時間を過ごすか決める
  • マスタリー(習得すること): フロー状態になるようにやりがいのあることをする
  • ディタッチメント(離れること): 仕事のことを忘れられるくらい没頭する

このうち、後半のふたつ、やりがいと没頭という点の参考になりそうな興味深いレポートを見つけたので、今回共有します。

「データでみる日本人の幸福なライフスタイル / ワークライフバランス、推し活、空気感が幸福度を高める」 野村総合研究所 未来創発センター(2023年5月)

https://www.nri.com/-/media/Corporate/jp/Files/PDF/knowledge/report/souhatsu/2023/miraisouhatsu-report_vol4_202305.pdf

没頭とディタッチメント

このレポートは、休息という観点からではなく、幸福度という観点から日本人のライフスタイルを考察しているのですが、 個人の幸福を構成する要素として「PERMA の法則」を引用しているため、冒頭の考え方と同じく「没頭」という要素が出てくるのです。
【参考】個人の幸福を構成する五つの要素「PERMA の法則」

  • Positive Emotion: 前向きな感情
  • Engagement: 時間を忘れて何かに没頭すること
  • Relationship: 積極的で良好な人間関係を持つこと
  • Meaning and Purpose: 何のために生きているのか目的・意義を感じること
  • Achievement / Accomplish: 何かを達成すること
    (アメリカ・ペンシルベニア大学心理学部のマーティン・セリグマン教授の提唱による)

PERMA の法則の Engagement(時間を忘れて何かに没頭すること)と 冒頭のディタッチメント(離れること): 仕事のことを忘れられるくらい没頭する が、まさに重なり合っています。

推し活

そしてこの、何かに没頭する、という側面に関連して本レポートが注目しているのが、いわゆる推し活です。
推し活とは、好きな人物(アイドル)や物(キャラクター)をさまざまな形で応援する活動のことです。
このレポートでは、「推し活を持つことが幸福度につながっていることがわかる」と結論づけられています(p.11)。

このレポートによれば、 「推し活を持っているかいないかで、幸福度に大きな差があることがわかる」、 「1個よりも複数個の推し活を持っていた方が幸福は高」い、 「2個以上では、あまり個数との相関は見られない」、 とされています。
また、 「家族で共通の推しがあることがポイント」ともされています。

私は趣味でサッカーをよくテレビ観戦しますが、 親子でサッカー観戦している様子を見ると確かに幸福度は高そうですね。

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